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ヒロボー電機

 

漏電遮断器の解説

1機体の構造

漏電遮断器は、感電による人身事故や漏電火災を防ぐための保安機器です。 電気事故を防止するために、電気機器や配電線はしっかりとした絶縁が施されていますが、外部からの異常なストレス、汚染、電気機器の取扱の誤りなどにより絶縁が劣化して漏電が発生し、感電や発熱による火災事故が起きることがあります。漏電遮断器は、このような事故になる前に漏電電流を検出し、自動的に素早く電気を遮断して事故を防ぎます。

2漏電はどのように危険なの? 「漏電遮断器」はどんなふうに保護できるの?

図をご覧ください。人は身体に 2〜3mA の電流が流れるとビリビリと感じますが、この程度の範囲では命に影響するまでには至りません。 数 mA〜十数mA 流れると運動神経が麻痺して動けなくなり、これが継続すると危険な状態となります。数十mA の電流になると心臓の機能に異常が発生して、生命が危険な状態となります。また、漏電により火災が発生する電流値は、数百mA 〜 数 A 以上です。
漏電遮断器は 15mA 〜 30mA くらいの漏電発生を検出し、0.1 秒以内に素早く電路を遮断して、事故に至ることを防ぎます。

3「漏電遮断器」はどんな電気設備に設置する必要があるの?

漏電による事故を防止するために、法や規則で漏電遮断器を設置すべき箇所が定められています。
下図に示すように、湿気・水気のある場所で電気機器を使用する場合、鉄板・鉄骨などの導電性の高い場所で可搬性の電動機械器具を使用する場合に、漏電遮断器が必要です。

4身の回りではどんなところに漏電遮断器が設置されているの?

一般の住宅では、家庭の電気の引き込み口にある「住宅用分電盤」に漏電遮断器が設置されています。ビル・工場では設備・機械等に電気を供給する配電盤・分電盤に、必要に応じて設置されています。
また、身近な機器では、自動販売機、電気温水器、スーパーなどの冷凍ショーケースなどにも多く取り付けられ、感電事故の防止に役立っています。

 

5「漏電遮断器」の動作のしくみは?

下図をご覧ください。電路に漏電遮断器と負荷機器を接続したものです。漏電遮断器は漏電電流を検出する零相電流器(ZCT)、電子回路、電磁装置、遮断器部で構成されています。

電路や負荷機器が正常なとき(絶縁劣化がないとき)は、ZCT を通って負荷機器へ流れる電流 I1 / I2 による磁界がお互いに打ち消しあって ZCT は信号を出力しません。絶縁劣化により漏電電流 Ir が流れると、ZCT の中では I1 と I2 の差分 ( I1 − I2 = Ir ) の磁界が発生し、ZCT から漏電電流 Ir に応じた漏電信号が出力されます。

この信号を電子回路で判別し、漏電遮断器として動作すべきレベルを超えたとき電磁装置を駆動し、遮断器部を開いて漏電を遮断します。